贅沢とは

前回の更新から少し間が空いてしまいました。

二週間ほど少し慌ただしい時間を過ごした間に、街中ではクリスマスソングが流れ、季節がまた一つ進んだ事を実感します。

さて、さり気なくPRIDEの新色Lava Greyをホームページに追加しました。

近似色でQuick Silverがあります。

似たような色を出すよりも全く違う色を、といった声が聞こえて来そうですが、最近はこのカラーが気に入っているのでROCKETとPRIDEでリリースしようと思います。

最近でこそ『コダワリ』は良い意味で使われるケースが多いように感じますが、ネガティブな空気を持つ言葉でもあります。

そういった観点から申し上げまして、今回のLava Greyは間違いなくこだわってリリースするカラーです。

年内にリリースする予定です、それまでしばしお待ちを。

さて先日、ひょんな事からROCKBIKESを振り返る機会がありました。

弊社は自転車には意味と文脈が重要と考えているメーカーなのですが、何故スピードや性能に最大の重きを置かないのか、と言うご質問を受けたわけです。

一般的に自転車メーカーはスピード、もしくは用途をある程度の範囲で限定しての性能、もしくはそれらのバランスを考えた時のコストパフォーマンスを競争力の源泉としています。

最先端の物、刹那の快に溺れる楽しさもありますし、効率を突き詰めたマシンで理性的なスピードを求めるのも、また良し。

そういった類の『楽しさ』があるのも当然知ってはおりますが、人生色々と経験を重ねてきますと、緩やかな時間の流れを許容する乗り物で、時にペースをあげて風を感じ、時にはそれを緩めて瞬間の美しさを感じながら日々を暮らす『贅沢』に価値を見出す場合もあります。

副産物的にこういった贅沢に触れることも不可能ではありません。しかし、スピードは追求しなければ得られないように、贅沢な時間も追求しなければ得られないのも、また事実。

自転車を通じて現代社会における新しい贅沢を探求するメーカーが、ROCKBIKESなのです。

当たり前が当たり前で無くなる時代に、究極の贅沢は意味と文脈無くしては存在し得ません。

新しい贅沢を求める貴方の傍に、ROCKBIKESをどうぞ。