前回のブログではAEROシリーズに関しての概略を記しましたが、本日はディテールをご紹介します。
先ずはSPITFIRE AEROから。
細身のアルミフレームにフィンを追加する事で、華奢でありながら色気香るルックスに仕上げました。
ハンドルバーはワンオフで製作したモノですので、販売の具体的なスケジュールはございません。
シフター・ブレーキレバーの取り付けに関してもワンオフのパーツを製作しました。多くのリクエストを頂きましたので、製品化を検討したいと思います。
また細部に神様を宿す為、サドルとバーテープにアルカンターラを使用して質感を高めました。本当の贅沢は細部に存在します。
クランクもプロトタイプとして製作した物です。
カタログスペックよりも、カッコよさを重視しましたので、重量はそこそこありますが、エッジの効いたデザインが特徴です。こちらはスタディモデルですので、販売予定はございません。
AEROシリーズはバイクの動的性能の向上を狙ったものではなく、シンプルにカッコよさを追求して製作しています。空気を切り裂いたりしませんし、単位時間あたりの走行距離が伸びたりもしません。
ストックのSPITFIREと比較しても重量が若干増えますので、物理的性能を第一と考えられる方には理解ができないコンセプトではあります。しかし弊社の基本的な考え方として、理解の容易なカタログスペックの羅列よりも、ご理解頂くのに高い感受性を必要とする質感やカッコよさを重視します。結果として、弊社の製品・サービスには『分かりにくさ』が存在しますし、それも本懐です。大人数からの支持よりも、カッコよく在らんとするオーナー様の為にROCKBIKESがございます。
性能やユーティリティを重視するあまり、色気まで引き算してしまっているプロダクトが世の中を席巻している中で、人の世を豊かにする一つの手段として存在できたら、と思います。
AEROシリーズは現在、ご注文を頂いてから納品まで1年〜1年半程頂いています。頂くご注文に対して生産が追いついていないのが現状ですが、お時間を頂く代わりに最高にカッコいいモノをお渡しします。
少々、長くなりましたのでENVY AEROの詳細は次回にご紹介します。
※SPITFIRE AEROの実車は現在、ROCKBIKES OSAKAにて展示しております。