モードとスタイル

以前も同様でございましたが、先日お伝えしたイベントは天候不順の為、ROCKBIKES OSAKAでの開催が難しそうです。自身のレイニーボーイぶりを嘆き、呆れつつも、二回連続で延期というのも悔しいので、場所を変えて開催する事にしました。普段からオーナー様が寛ぎにいらっしゃるので、イベントに仕立てる必要も無いのですが、大義名分があった方が集まりやすい方もいらっしゃるかと思いますので、またご案内致します。

さて、先月リリースしたGREED、PRIDEは一般的なカテゴリーにおいてはクロスバイクとして扱われるのですが、クロスバイクのマーケットの中でも高額な製品です。

ROCKBIKESを始めた当初のphase1と比較すれば、定価設定は倍以上になり、メーカーではなくブランドになったとのお声を頂く事もシバシバ。

上記のブランドは、当然、揶揄する意味合いの強い『ブランド』という言葉でしょう。もちろん、そうでは無い方もいらっしゃいます。

価格設定が変わっている理由は当然ございます。

最近はオーナー様が乗られている車体をメンテナンスで触る機会が多いのですが、6年間乗られている初期の車体を拝見しておりますと、改善点が見えてきます。改善点と言うよりも、欲と表現した方が妥当知れません。

特にオーバーホールの際はそれらが顕著に見えてくるのですが、当初の想定よりも多くの方が、想定していたよりも永く乗られているので、製品やアフターサービスを当初より長期的に考えるようになりました。

上記に加え、より質感を高め、またストリートでの性能を求めた結果、価格が上昇したのですが、そもそも数量を追い求めているメーカーでは無く、コダワリを持つ一部の方の為にバイクを生産しているメーカーでございますので、価格設定を下げて出荷台数を増やす事は検討しておりません。(また、ブランディングに特化して高級ブランドになる気持ちもございません。)オーナー様の目に見えない部分でのコストカットの手法はございますが、長期的な所有の際にデメリットを生みますので、弊社の価値観とは異なります。

逆に数年での乗り換えをお考えの場合は、弊社製品以外をご検討されても損はされないでしょう。機材やトレンドとしてのバイクをお探しなのか、スタイルの為のバイクをお探しかで、必要となるバイクが異なるのです。

このスタイルという言葉は安易に使用される事が多く、機材>スタイルという業界内で主流となっている価値観をベースに、ライフスタイルの為のバイクと称して、コストをカットしたバイクが製作される事が多く、そのモノ作りではスタイルを醸成するに足る品質を持ち合わせられません。

辞書的にはモードもスタイルも同義なのですが、モードは移り変わるもので、スタイルは普遍的なものであるという区別があります。人生においてスタイルは一朝一夕で構築できるものではございません。試行錯誤を経て自分なりのスタイルが構築されます。そしてスタイルは上っ面をなぞる事ができると思われがちですが、それはそのスタイルの深淵に辿り着いているのではなく、表面的なコピーで終わります。長くなりましたが、スタイルの為のバイクはある程度、長期的に使用できるバイクである必要があるのです。

さて、本日は高円寺のCYCLE SOCKETのブログよりGREED phase3のご紹介です。

今回のGREED phase3も、質感とカッコよさ、そして都心部での走行性能の為に開発を行いました。このモデルは特に都心部での走行にフォーカスをしておりまして、クイックなハンドリングにシチュエーションを問わず安定しているブレーキの性能、そして飽きのこないルックスが特徴です。

ブログ内で書かれているように、弊社の製作するプロトタイプはあくまでもプロトタイプで、製品版を製作するまでに使用するパーツ・部材を変える事は日常茶飯事です。当初掲げたコンセプトを変えずに、そこからどれだけ進化するかが重要だと考えており、出荷直前に改良を加えたりもします。その結果としてお伝えする納期や最終的なスペックの公表時期が曖昧になってしまいますが、デチューンやコストカットは行いませんのでご安心下さい。

事前にもっと追い込めるはずだと仰る方もいらっしゃるでしょうし、今の社会との相性がよくは無いのも重々承知しておりますが、自分達の思う最善の為に、このスタイルで運営しております。計画性・合理性を追求して最善を横目で見ているよりも、多少文句が出ようがやりたいようにやる。嘘で固めた自分が愛されるよりも、本当の自分で嫌われた方が気持ちが良いではありませんか。

今回ご紹介したGREED 3phaseは江戸川区のTHANKS CYCLE LABのブログでも、ディテールが紹介されてますので、是非ご覧下さい。