時速20キロの浪漫飛行

発表まで少々、引っ張ってしまいましたが、お待たせしました。

ROCKBIKES ENIGMAです。

※本車体はプロトタイプなので、市販の際に何箇所か変更する予定でございます。

クロモリフレームにカーボンフォークの組み合わせはFORTUNEでも採用しておりますが、更にフレーム同色のフェンダー、油圧のディスクブレーキを組み合わせました。

時速20キロ〜のキャッチコピーからご想像頂けるように、弊社のラインアップの中で最も穏やかな気性のバイクです。

のんびり楽しもうよ的なバイクは他にもありますが、違いは勿論ございまして、ENIGMAは日本のドコを走っても絵になるように作っております。

前後のフェンダーは弊社としては初なのですが、ゴチャゴチャになりがちなフェンダー装着車を如何にシュッと見せるかに注力しました。

弊社の製品にフェンダー等を取り付ける為のダボ穴をリクエストを頂く事があるのですが、汎用品に対応する度合いが深くなればなるほど、自転車のルックスの美しさに悪影響を及ぼしますので、既存のモデルでは採用しておりません。

ENIGMAでは引き算の美学と機能性の足し算、そのギリギリのラインを狙いました。もう少し追い込めそうなポイントを見つけましたので、改良します。

さて、先日メディアの方とENIGMAの話をしておりますと、ターゲット層はどこですか?と聞かれました。

実は私、こういった質問をされると非常に困ります。

弊社のコンセプトが、自分の欲しい自転車を作る、ですので、製作時にターゲット層の設定は行なっておりません。

全てのバイクのコンセプトがメーカーのコンセプトと共通でございますので、バイクのコンセプトに関しましてはホームページをご参照下さいませ。

その中で、カスタムバイクに触れております。

弊社はバイクカスタムを推奨しているメーカーですが、ROCKBIKESはカスタムに際しての難易度は高めです。

上述のようにダボ穴などのご用意は基本的に行なっておりませんし(クリーンなルックスの為)、機能性部品の純正オプションも販売しておりません。

機能を付加するオプションパーツはカタログを見ていても楽しいものですが、ポン付けできる製品は高い可能性でバイクのルックスに悪影響を及ぼします。

既存の製品にはROCKBIKESとカッコよさのベクトルが合わない製品がほとんどでございまして、ベクトルの異なるパーツとバイクを無理に合わせますと、当然の事ながら衝突が起こります。

そこに一手間もしくは冴えたアイディアを加える事で、途端に素晴らしいタッグが出来上がるのがカスタムの楽しみです。

機能性だけでなく、どのようにカッコよくするか考える時間も非常に有意義なものでございますので、出来上がるまでの過程もお楽しみ下さいませ。

機能性、利便性は確かに人類を進化させましたが、趣味の乗り物を語る時にそれらは無粋と言えます。

理性的な生き方はある意味、現代の理想とされているのですが、それが主義になってしまいますと徐々に頭が固くなり、感受性も縮んでしまいます。

官能的な生き方は意識して実践するものなのです。

そういった点では、趣味の自転車選びは官能を駆使する最高の機会です。

日常と非日常の出入り口としてだけでなく、その両方を楽しむ事ができる趣味の乗り物。

無駄な事に力を入れている光景を愚かだと考える事も出来ますし、文化的だと考える事も出来ます。

後はそれぞれの人生観でしょうか。

カッコいい自転車ほど、無駄なモノはございません。

しかし、無駄を知る人物が魅力的なのもまた事実。

無駄を色気と捉える人生に、ROCKBIKESをどうぞ。