増えれば減るもの。

本日は、昨日の記事の続きでございますので、ご覧頂いていない場合はこちらからお願い致します。

昨日はモデルチェンジの周期に関して、同業他社様との違いを申し上げました。

本日は生産台数に関しまして。

通常、生産台数が増えれば増えるほど、一台当たりの生産コストが下がり収益を多く確保できるのですが、弊社はヤミクモに生産台数を増やしません。

実際、創業から6年経過した現在でも一年あたりの生産台数は増やさずにおります。

これに関しては理由が多くございます。

生産台数を増やしますと、一台に費やせる時間が単純に減ってしまいます。

ROCKBIKESは変速機メーカーの推奨するフレーム寸法とは異なる、特殊な基本設計をしておりますので、設計図面と実物との公差にシビアにならざるを得ず、検品にも時間を要します。

つまり現状の体制では生産数を増やす事が、マンパワーの観点から不可能な状態でございます。

これを打破するには、人員の増強もしくは労働時間の延長があります。

人員の増強に関しては零細企業でございますので、価値観の合う方であれば当然大歓迎なのですが、弊社は大阪でも山間部に位置しておりますので、通勤等を考慮しますと良いご縁を探すのが困難でございます。(毎日、片道一時間半以上かけて自転車で通勤するスタッフもございますが)

労働時間の延長は、人生を楽しむ、という観点から安易に行う気はございません。

真善美の概念は、人生の美しさを味わう自分だけの時間に磨かれる事が多く、弊社はバイクのカッコよさにフォーカスしているメーカーでございますので、個人の時間は非常に重要だと考えます。

つまり、趣味や遊びの時間も仕事の側面を持っているのです。

話が逸れてしまいました。

生産数を増やさない理由に戻ります。

他の理由としまして、そもそもROCKBIKESを立ち上げた動機が、自分の欲しいバイクを創る、でございまして、台数を売ってマーケットでの知名度をあげる事や肩で風を切って歩く事ではございません。

自分たちが満足できる必要にして充分な台数を生産できれば、それで満足です。

逆に生産台数はある一定のラインを守らなければならないのですが、それは弊社の正規代理店、パーツ工場といったパートナーの人生を守る為には最低限の生産台数が必要だから、でございます。

このような事を申し上げておりますと、企業として成長できない、とのご指摘を頂くのですが、成長するのは決算書ではなくROCKBIKESであれば良いのです。

ROCKBIKESはモノ・コトとして、自分達の理想との距離は間違いなく縮まっております。

製造するバイクはどれもが強い個性を持ち、素晴らしいオーナー様方に楽しんで頂いている。

そういった観点からROCKBIKESは間違いなく成長をしております。

またもや脱線してしまいました。

生産台数のお話です。

生産台数を増やさない理由に、そもそもROCKBIKESの価値観・コンセプト自体が業界のそれとは大きな隔たりがあり、ニッチであるからです。

大量に生産しても需要とのバランスが取れません。

一般的な自転車のマーケットはツールドフランスを頂点とした価値観を前面に押し出す、スポーツ用品としてのマーケットです。

弊社はオーナー様ご自身の価値観でバイクを楽しむべきだと考えているのですが、これは自転車業界内では邪道とされます。

邪道も極めれば王道ですので、弊社は邪道を直走っているのですが、邪道である以上はマーケットの規模は小さくて当然。

その邪道を共に歩む方々にROCKBIKESが届けば良いので、大きな生産数は必要ございません。

ウェブメディア、雑誌、メーカー、販売店は基本的にレースを頂点として価値観を発信しますので、素直な方々は軒並み洗脳されてしまうのですが、弊社はストリートで映えるバイクはストリートから生まれると考えます。

この考え方を本当の意味でご理解頂き、更に貫くには、趣味人・文化人として強い自信のある方でなければ困難です。

バイクに乗りますと洗脳された方々からの横槍がすごく、自信のスタイルでバイクを楽しもうとする方々が、バイクのマーケット自体が嫌になり、バイクを降りられるケースは珍しくありません。

マナーと思いやりがあれば、どのようなスタイルでバイクを楽しもうが自由なのです。

ご自身のスタイルが決まっていらっしゃる方にはROCKBIKESは最高のパートナーでございまして、横槍に対しては、ROCKBIKESに乗ってるんで、とお話頂ければ無意味な言論プロレスに人生の貴重な時間を奪われる事もございません。

またもや脱線してしまいました。

話が長いのは自身の短所だと理解しているので、以後気をつけます。

今回のブログにおいては、カッコよいバイクで在る為に生産台数を増やさない、と申し上げたかったのです。