耽溺のバイク

 

今日はSPITFIREを語りたいと思います。

SPITFIREに使用しているアルミフレームは、後ろ向きに捉えられる事が多い素材です。

重い、硬い、廉価品といった具合でしょうか。

私達チームは10年以上、これらの誤解と戦ってきました。

アメリカのレーシングブランドに勤めていた前職ではブランドホルダーの意思を無視して、アルミのハイエンドフレームを作りました。発売当初は残念ながらあまり多くの支持(特に業界関係者から)を得られなかったのですが、3年後にはアルミフレームの名機として認められるようになり、当初は日本のみで発売していたバイクが全世界で売られ高い評価を得たのは良い思い出です。

その経験が今も生きているのですが、SPITFIREは前職で制作したバイクをリファインしたモデルです。

先ずはライドフィール

細かい振動が伝わないシルキーな乗り味です。

レースを走るのであれば路面のコンタクト感が必要になるのですが、上質な乗り味には不必要です。

乗った瞬間から、ビロードのような乗り味をお楽しみ頂けます。

次に重量

重たいバイクは登坂で苦労します。

逆に軽いバイクは乗り味に悪影響を与えます。

SPITFIREの完成車重量は必要にして十分な重量に仕上げております。

それは旧態然としたアルミバイクより軽量に仕上がりながらも、走りの質感を損なわない。

ストリートでのグッドバランスを形にしました。

そしてSPITFIREの開発に於いて、一番力を入れたポイント。

それはルックスです。

歴史上、美しさに特化したアルミフレームはございませんが、SPITFIREはROCKBIKESのメーカーシップを遺憾無く発揮したモデルです。

ジオメトリーは相変わらずのROCKBIKESジオメトリーで、アグレッシブでありながら普遍的な美を追求した設計。

線の細さは、クロモリフレームと間違われた事は一度や二度ではございません。

アルミはクロモリと比較しますと、バイクの素材としての歴史は浅いのですが、レトロなクロモリに対して、ポストモダンな印象を与える事も可能な素材です。そこはメーカーの腕の見せ所でしょう。

またディテールにも当然の事ながら拘っており、安易に最新の規格を使う事なく、恒久的なカッコよさを持つ上質なパーツをスペックインしております。

その結果、最高に端正な雰囲気の、『ただの』アルミバイク以上の存在となるのです。

クラシカルでありながら斬新

豊かさの本質を堪能するバイクがSPITFIREでございます。

自転車のポータルサイトCyclingEXでも紹介されておりますので、是非ご覧下さいませ。