無くすことで得られるもの

弊社のラインアップにシングルスピードというカテゴリーのバイクが2モデルございます。

アルミのエアロフレームTOMAHAWKとクロモリの丸パイプMELANCHOLYがこれに該当します。

シングルスピードは10年程前にメッセンジャーのスタイルが評価され一大ブームとなり、今日でも一つのカテゴリーとして定着しております。

何故、わざわざ変速の付いていないバイクを製造しているのかと申しますと、シングルスピードには間違いなくこれにしかない美学があるからです。

一目見た印象ではただ変速をなくしただけの自転車なのですが、変速をなくす事により先ずジオメトリーの自由度が増えます。

変速機を使用する際、フレーク各部の寸法・角度が変速機メーカーの指定する範囲内でなければ変速の保証を受けられないのですが、シングルスピードに関してはこの制約を受ける必要はございません。

これは製作側にとっては大きなメリットであり、ジオメトリーはその違いを説明するのが困難ですのであまり深く語られる事が無いのですが、弊社のように業界のスタンダードを無視してジオメトリーを引く企業にとっては理想を具現化しやすい、非常に楽しいカテゴリーでございます。

また、シングルスピードのリアホイール取り付け部は下の写真のようになっている場合が多く、ホイールベース・リアセンターをある程度変化させる事ができます。これにより乗り味を変えて楽しむ事が可能になるのです。ホイールベースを長くして直進安定性をあげる、リアセンターを詰めて加速重視にする等の楽しみ方がございます。0723140557_5792fb3537541

また、故障箇所の少なさもシングルスピードの特徴と言えるでしょう。ご自身でメンテナンスされる事を忌避される、もしくはお忙しいユーザーの方にとって非常に扱いやすいのも利点です。

つまり、シングルスピードは変速機を省く事で、多くの自由を得られるバイクなのです。

人によっては時代遅れと思われるカテゴリーかも知れません、もしくはヤンキー趣味のように捉えられる場合も。それは一部のメーカーや人々が間違えたイメージをこのカテゴリーに植えつけてしまったからであって、シングルスピードバイクは間違いなくピュアに永く楽しめる、自由な精神が息づくバイクでございます。

色眼鏡無しでシングルスピードを見ていただきますと、その魅力にお気づき頂けると思います。

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こちらの写真は高円寺のCYCLE SOCKETのブログより引用しております。

誰が見てもWow!となるバイクは所有欲を満たします。

またトレンドに左右されるバイクでもございませんので、ご自身を表現するツールの一つとしても最高でございます。